97年から書き続けたweb日記を、このたびブログに移行。
「統計学が最強の学問である」
「統計学が最強の学問である」読了。

冒頭、「統計リテラシーのない者がカモられる時代がやってきた」に書いてある「あみだくじの必勝法」にはなるほどと感心。確かにある出発点からどこに到達するかの確率を考えるなら、著者のいう通りだ。まあ、どこが当たりかが分かってるあみだくじに限った必勝法だが、やりようによっては明らかに勝つ確率が上がる。これは考えたこともなかったなあ。

著者は確率や統計の歴史が、疫学や医学、教育、経済学に与えた貢献と統計を扱う際の初歩的な留意事項を明快に説明して、統計学こそが最強の学問だと説く。「統計のウソ」については以前から興味があり、関係した本を何冊か読んだことがあるので、耳新しい話はないが、気楽に読めるのがよい。

話題の「ビッグデータ」に対する考察も興味深い。「ビッグデータ」は新たな商売になると踏んで、IT系のベンダーはずいぶんと連呼しているが、何を探すかも分からないままに大量のデータだけ収集しても、夢の島を「何かいいものないか」と放浪するようなもの。ゴミを全部漁ってもゴミはゴミ。どんな仮説を立て、どのような因果関係を証明するために、どんな手法を使うか、事前にしっかり検討しておかなければ、サーバーや分析ソフトだけ買っても何の役にも立たない。そして、もしも統計的な手法がしっかりしていれば、おそらくほとんどのケースでは、全データを扱う必要なく、ランダムな抽出データたけで用が足りる。

統計と数量経済学を扱った本では、過去日記、「ヤバい経済学」 犯罪率低下と大相撲の八百長で書いた本も実に面白かった。この「ヤバい経済学」は、「経済学」と題名にあるものの扱っているのは統計の手法。

「大相撲には本当に八百長があるか」
「過去10数年でアメリカの犯罪率が大幅に下がった真の理由は」
「不動産を売る時、業者を使うほうが得か」
「親の人種や所得によって、子供につけられる名前には差があるか」
「統一学力テストで教師がイカサマをしているのではないか」

などの疑問に明快な回答を与える、統計的手法によるデータ分析は実に面白かった。そしてAmazonを検索すると、続編、「超ヤバい経済学」が続編で出てたので早速注文。
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