97年から書き続けたweb日記を、このたびブログに移行。
「アルゴ」ブルーレイを見た。
今年度のアカデミー作品賞を取った、「アルゴ」ブルーレイがAmazonから到着したので早速鑑賞。

本作の公開は昨年の冬で、劇場で見て、既に感想は過去日記でも書いたのだが、このブルーレイには「Extended Version」なるものを収載。観てみると、救出作戦の主人公であるCIAエージェント、トニー・メンデスの別居している妻と息子とのエピソードが主として追加されている。ただ、やはり付け加わったこの部分は映画の流れを若干阻害している。主人公の家庭がまた円満になるというサブ・ストーリーは、あまり巧く語られているとは言えないのだよなあ。劇場版で正解だ。

アカデミー作品賞受賞のプレゼンターがオバマ夫人で、イランが本作での自国の扱いについて怒っているという事はニュースにもなったが、確かにここで描かれるイランの革命防衛隊は、疑い深く、狂信的で、粗暴な連中であり、まあこれはアメリカ側から見た一面の真実。イラン人が観たらやはり怒るだろう(笑)映画的演出としては、優れているのだが。

映画そのものの与えるサスペンスとカタルシスは素晴らしい。演出は若干類型的で、それが監督賞にノミネートされなかった理由とも思うが、作品としては実に印象的に成立している。アカデミー賞はどうかと思ったが、立派な受賞で失礼致しました(笑)観直すと、メンデスがテヘランのカナダ大使館に単身乗り込み、最初は疑心暗鬼だったアメリカ人6人の信頼を勝ち得た後で作戦中止を告げられ、しかし彼らを見捨てることはできないと、命令を無視して脱出を強行するという人間ドラマが、やはりなんといっても優れた部分。

このブルーレイには特典映像として、実際の関係者にインタビューしたドキュメンタリーが何篇が収録されている。観ると、実際の脱出劇は映画とはちょっと違っている。もちろん命をかけた作戦であったことには違いはないのだが、映画が、どこの部分で映画的演出を加えたかが分かって実に興味深い。

実際の当事者証言では、テヘラン空港に到着すると、そこはもう国際的な雰囲気で、革命防衛隊はむしろ財産を持って逃げようとする同国人を監視して、イラン人同士でモメていたのだという証言など、実に興味深いが、まあ映画的に入れてもサスペンスを盛り上げるには余計なエピソードか(笑)。

しかし実際に救出されたアメリカ人が一致して語るのは、彼らを保護し脱出に協力したカナダ大使夫妻とCIAエージェント、メンデスへの感謝。カナダ大使は、転がり込んだアメリカ人を本国の許可を得て保護し、救出作戦に全面協力し、彼らを乗せた飛行機がテヘランを離陸するまで、あの動乱のイランでなんとか大使館を維持してテヘランに踏みとどまったのだ。映画でも、このカナダ大使は実に印象的に描かれていた。

日本にこんな隣国があれば素晴らしいと思うが、韓国とも中国とも、先方がハナから仲良くする気がないのだから、もはや関係修復は不可能な気がする。台湾との関係はきちんと維持しないといけないと思うけどねえ。

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2013/03/22(金) 09:25:53 | | #[ 編集]
いい映画でした
「アルゴ」の未公開シーンは、ブルーレイにだけついてるようです。作戦前のトニー・メンデスの奥さんや子供とのやりとりがかなり撮影されていたんですが、これらはバッサリ切られてますね。まあ、映画の流れからすると仕方ない印象なんですが。最終の脱出につれて盛り上がってゆくサスペンスは素晴らしかったですね。アカデミー作品賞受賞は素晴らしい達成でした。もう、スピルバーグにはやる必要ないという雰囲気が助けになったかもしれませんがw
2013/03/24(日) 16:48:29 | URL |  Y. Horiucci #-[ 編集]
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