97年から書き続けたweb日記を、このたびブログに移行。
久々に亀田興毅の試合を見た
興毅、6度目の防衛も悔し涙「申し訳ないです」

亀田興毅の試合は最近興味を失っており、あまり見てなかったが、本日はちょうど在宅してたのでライブ中継を。挑戦者のパノムルンレックは大健闘で、取ったラウンドも多かったと思うが、基本的に世界戦で挑戦者がチャンプを倒すには僅差の判定では無理。やはりダウンくらい取らないと。

亀親子は、弱い者とばかりマッチメイクしていると叩かれたが、ボクシング自体、プロモーターが介在して交渉し、一対一で試合を組む興行だけに、金になり、自分が得するマッチメイクで、できるだけ弱い相手を探すのは経済的合理性からいっても当然ではある。相撲のように番付編成会議が決める総当りではないのだから。

プロレスの場合も同様に、一対一のマッチメイクがプロモーターにより組まれるが、ボクシングと違うのは、勝敗も込みで「ディール」している事。これによってプロレスは、試合の意味と観客の熱狂をコントロールし、スターを作り上げることに成功した。しかしだからといってプロレス王者が弱かった訳ではない。

アメリカ・プロレスの全盛期に君臨した王者、ルー・テーズはプロレス機構に雇われたチャンプで、全米を巡業する際、試合に勝利することは既に個々の契約に入っていた。試合の前には入念に筋書きの打ち合わせも行われる。しかしそれでもなお、相手のレスラーには、本当にテーズが強いのか本番で試そうとする者がいる。試合の中でそれに気付くと、テーズは本気を出して、キッチリとそれを相手に「分からせる」。張子の虎ではプロレスのチャンプは張れないのだった。「1976年のアントニオ猪木」に書いてある印象的な話。

そしてボクシングの場合は、(昔々は大試合でも八百長があったらしいが)全てリアル・ファイト。筋書きなどなく、一発ラッキーパンチを食らえば、強いチャンプでも格下にあっけなく負けることだってある。プロレスのように結果を含めて事前に「ディール」できないので、マッチメイクに際して、より大きな安全係数を取って相手を選ばねばならないのは当然。勿論、対戦相手だって事情は同じで、より弱い者とやりたい。そこで、ファイトマネーを含めて経済原理が全面に出た事前交渉になる。その面では、日本でTBSがスポンサーについた亀一家が有利な条件で試合組めるのは、当たり前といえば当たり前で、あんまりそこを責めてもという気もする。

ただ、恵まれたマッチメイクの条件でありながら、今夜の薄氷の勝利はちょっとふがいなかった。亀一号が、厳しい練習を積んだ事は体型見ても分かる。最後まで攻める姿勢もあった。やはり一番悔しかったのは試合やった本人自身だったのだろう。


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