97年から書き続けたweb日記を、このたびブログに移行。
エベレストは死ぬ為に行く場所ではない。
三浦さんライバルのネパール人81歳、登頂断念

この人は三浦さんの一歳上で、前回の登頂の時も直後に高齢記録を更新し、今回もやる気満々だったらしいが、体調不良でヘリで引き返したとのこと。もう、エベレスト登頂の最高齢記録を競うのは、大概にしたほうがよいと思うなあ。三浦さんも登頂後に体調不良になりヘリで下山したらしいが、相当の体力があっても登山は自然が相手。エベレストは天候が急変したり、クリティカルな判断を誤ったりすると、あっけなく命を落としてしまう極限の場所。登頂ルート近辺には、亡くなった大勢のクライマーの遺骸が未回収のままゴロゴロしているという。

「そして謎は残った~伝説の登山家マロニー発見記~」でも書いたが、80年以上前に遭難したマロリーの遺骸も、あの極寒の高地で乾燥はしたが、ミイラの如く腐敗せず残っていた。

1996年には、お金を払えば登頂させるという商業登山ツアーが、気候の急変に遭い大量遭難事故を起こした。この悲惨な事故はツアーに参加して幸運にも帰還できたジャーナリストにより本になっており、過去日記、「空へ~エベレストの悲劇はなぜ起きたか~」で感想を書いた。何度も登頂を果たした熟練のガイドでも、あっけなく死を迎える極限の状況。

また、この大遭難では、捜索隊に発見された時は虫の息でもう助からないと放置されたクライマーが、その夜に自力でキャンプまで戻ってきたという、まるでホラーのようなとてつもないエピソードが残っている。その当人、アマチュア登山家かつ医師のベック・ウェザーズが、その軌跡の生還を語った本についても、過去日記、「死者として残されて~エヴェレスト零下51度からの生還~」で書いたことがある。

この人の生命力にも感嘆するばかり。当時49歳で中年ではあったけれども、恐ろしいほどの基礎体力があったのだ。80歳超えてこの事故に遭えば、同様の奇跡の生還はおそらく不可能。むしろ周りのサポートメンバーを道連れにしてしまうことになるだろう。エベレストというのは、実に恐ろしい場所で、登頂最年長を競ってパーティーに犠牲者出したりしたら、それこそ本末転倒だ。生きて戻ってこそ登山。まあ三浦さんも無事生還してよかった。高齢登頂競争が過熱して犠牲者が出たりしないことを願いたい。


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