97年から書き続けたweb日記を、このたびブログに移行。
「思ってたウツとちがう! 「新型ウツ」うちの夫の場合」
「思ってたウツとちがう! 「新型ウツ」うちの夫の場合」読了。

著者の池田暁子は、以前、週刊文春でエッセイ漫画の連載を持っており、単行本も買ったし、最終回の時は、なんで終了するのかと過去ログにも感想を書いたものだった。独特の、ゆるく、ほんわかした雰囲気の作品は好きだったなあ。

しかし、この本は、池田がその家庭に抱えた問題を実録として描いたもの。結婚した当初は「いい人」だった夫がウツになり、働かず、あれこれと池田暁子にまとわりついては作品を徹底的にけなし、ダメを出しコントロールしようとする、「1ミリも尊敬できない人間」になってしまった顛末と、池田との衝突が漫画で克明に描かれる。「新型ウツ」は、まだその全貌が解明された訳ではないようだが、実に困った病気ではある。

ちょうど家庭で夫との葛藤に苦しんでいた時に週刊文春の連載が打ち切りになっているのだが、著者にはそれも大きなショックだったに違いない。実生活にそんな問題を抱えつつ、のほほんとしたタッチの作品を書き続けるのは大変な苦労だったろうなあ。

読者としてはまったく気付かなかったが、実生活まで知っている編集者には微妙な影響が感じられたのが交代の背景だろうか。しかし、夫の病状は完治していないものの改善過程にあり、池田のこの本にも、本来ののほほんとした「愛媛の楽天」がきちんと現れているように思えるのがホッとするところ。明日を信じて前向きに歩いて行こうという決意が好ましい。

代々女性が描いている文春の漫画連載を引き継いだのは、益田ミリ。最初は、いったいこれの何が面白いのかと疑問を抱いたが、最近、世界観に慣れてきて、熱量の低い不思議な面白みを感じるようになってきたのも興味深い感覚だ。


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コメント
この記事へのコメント
益田ミリ
熱量の低い…←ウケてしまいましたw確かにそうですよね(^^)。益田ミリに共感する女子が多く、人によってはちょっとしたバイブルになっています。私も少しファンです。面白みを感じて下さったとのことで、とても嬉しいです( ´ ▽ ` )
2013/07/23(火) 23:57:28 | URL | にゃろ姉 #-[ 編集]
週刊文春は、女性漫画家の発掘が上手ですね。益田ミリは、慣れるとはまりますねw
2013/07/24(水) 08:26:04 | URL | Y.Horiucci #-[ 編集]
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