97年から書き続けたweb日記を、このたびブログに移行。
「新ばし しみづ」訪問
水曜日に「新ばし しみづ」訪問。お盆休みの疲れを癒すために酒を控えてたこともあり、実に久々だ。お盆にずっと営業してた後、店をしばらく休んだのだと思ってたら、そのままずっと営業してると。おお。

午後に電話すると、この前入ったばかりの若い男のお弟子さんが電話取ったのだが、元気よく自信に充ち溢れた受け答え。入店してから、ずいぶん成長したじゃないかと誉めると親方は、「いや、こいつは何も考えてなくて、ただあつかましいだけなんです(笑)」と笑う。

まあ修行の厳しい職人の世界では、ただ真面目だけではダメで、目端が効いたり、ハッタリが効いたり、少々あつかましいくらいのほうが向いているのかもしれない。勤め人の世界でさえ、おとなしくて真面目なだけが取り柄という人物は、往々にして他者の後塵を拝して損する事も多い。もちろんそこから頑張って頭角現して来る者もいるけれども、学者や芸術家など、変人であろうが、人付き合いできなかろうが、ある種際立った才能があれば生きて行ける世界と、一般の世間は違う。ま、なかなか難しいところですな。

お通しは茶豆。お酒は冷たいのを頼んでいつも通りに始めてもらう。しばらく間が空いたので、種札にも変化が。白身はヒラメに。真冬のような脂ではないが、すでに旨味あり。スミイカ新子のゲソ。タコ。カツオはフレッシュな旨味あり。サバも久々にラインアップ復帰。脂は若干薄いがネットリした旨味は感じる。

房総のアワビ塩蒸しは肝を添えて。いつまで置くか聞くと、もう明日明後日にも終わりかもしれないと。仲卸からも房総物はもう終わりなので勘弁してくれと言われているとか。「新橋鶴八」はこの後は三陸物に切り替えて、まだしぶとく使い続けるのだが、ここでは秋口になったら来夏まで種札から消えてしまう。名残惜しい。

鳥貝が出てびっくりしたが、銚子でまだ揚がるのだと。赤貝ヒモ。そろそろシーズン終わりの西から来た赤ウニと、出始めの新イクラを盛り合わせて。新イクラも今シーズン初めて食する。最後にカスゴ炙ってもらって、お酒は終了。このところ天候も不順で魚の仕入れも大変そうだ。

お茶を貰って握りに。

最初はきつめに〆て水分をかなり抜いたキス。天ぷらでも結構揚げ切るが、水分抜くことで旨味が凝縮され、この店の強い酢飯とよく合う。最近はほぼ通年で置いてる種とのこと。鱒の介なるものが一貫。いわゆるキングサーモンだが若干塩で〆てるのかな。マグロ中トロは、いつも通りしっとりとマグロの旨味を感じるもの。コハダは新子の2枚づけ。もう既に身肉が分厚くなってきて、この店独特の強めの〆にも耐えるようになってきている。赤貝を一貫。宮城閖上の産。香りが実によい。アナゴは一貫を塩とツメで半分ずつ。最後はカンピョウ巻で〆。久々だったけど、やはり一番落ち着く店だなあ。

勘定をすませて店を出ると、昔からいる女性のお弟子さんが出てきて、今月一杯で店をあがると挨拶してくれる。坊主頭で8年間よく頑張った。まだ今後は決まってないというが、寿司屋のお弟子さんというのは、一生食える技術が身に着く修行。経験を生かして頑張ってもらいたいもの。

「P.M.9」寄るかとも思ったが、妙な酒乱がいる気がしたので敬遠w タクシー帰宅。

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