97年から書き続けたweb日記を、このたびブログに移行。
「ザ・コール 緊急通報指令室」
日曜日は映画の日。鑑賞料金が1000円に割引。「かぐや姫の物語」を観ようかと思ったのだが、空席状況をWebで確認するとずいぶん混んでいる。興行収入がグングン伸びて、ぐぬぬと嫉妬した宮崎監督が突然監督復帰宣言する日が来たりして(笑)

映画のほうは、「ザ・コール 緊急通報指令室」を。



ハル・ベリー演ずる主人公は、緊急通報「911」を受付して警察や消防に伝達する指令室のオペレーター。自宅の窓を割って不審者が侵入してくると通報してきた少女を助けることができず、心に大きなトラウマを抱えている。そも彼女の勤務中、誘拐され自動車のトランクに押し込められて連れ去られようとしている少女の携帯から緊急通報の電話がかかってくる。

緊急通報用電話番号は、日本では、警察と、消防・救急で分かれてるのだが、Wikiによると、アメリカのように、犯罪も事故も火事も病気もすべて「911」に電話かけることになっている国も。

昔、会社の安全教育で消防署が来て日本での119コールの録音を数秒だけ聞かせてもらったのだが、冷静に住所を問うオペレーターに答えるのは「燃えてる!燃えてる!」と半狂乱にただ叫ぶ女性の声。阿鼻叫喚の地獄とはまさにあのことで、電話取るオペレータのこうむるトラウマは凄まじいだろうなあ。

犯罪の渦中にある少女のパニックを沈め、どうやって誘拐中の車のトランクから救出するか。ハル・ベリーは沈着冷静に少女に行動を指示して、どこを走っているか分からない犯人を追いつめてゆく。この辺りの描写が実に緊張感と疾走感があって素晴らしい。星座や好きな映画を聞いて励まし、もう助からないと諦めかけ母親へのメッセージを残そうとする少女に「You don't have to do that」と励ますなど、密室の心理劇としての脚本がよくできている。

これは傑作だと予感したのだが、しかし、アジトに到着した犯人の身元が割れた時点から、物語の展開は突然にスピードを失い超スローになる。どれくらいかというと、シートベルトをしてないとフロントガラスに頭ぶつけるくらいの急ブレーキ具合(笑)。

それまでのテンション高い疾走感ある心理劇が急に終わり、ここから映画は「あんたそれ、「羊たちの沈黙」ですがな」と言いたくなるようなスピード感のないサイコ・ホラーに。最後まで走り切って終ったほうがよかったと思うが、ラストシーンも含めて人により感想が違うところか。

ただし、主人公ジョーダンのトラウマは解消され、ある意味カタルシスのある衝撃の結末ではあるのだが。

サイコ野郎を演じた俳優はなかなか好演。親切心から寄ってきてエライ目にあってしまう男や、異変に気づいてすぐに警察に通報してくる女性など、ああいった親切なメリケン人というのは確かにいるんだよなあと思ったことだった。


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