97年から書き続けたweb日記を、このたびブログに移行。
「エンダーのゲーム」新訳版を読んだ
劇場で観た映画、「エンダーのゲーム」の原作が新訳で出版されているので購入、読了。

早川SF文庫で出た「エンダーのゲーム」は長く絶版になってたらしいが、ヒューゴー賞/ネビュラ賞受賞というSFとして傑作の太鼓判押された作品。原作がなぜ絶版になってたのかねえ。

内容は実に面白い。映画はこの原作に実に忠実に作っていることも分かるが、主人公の心理描写や少年の成長譚としてのディテイルはやはり小説のほうが描写が詳細。

映画との明らかな違いというと、原作では、エンダーを虐待しようとしたスティルソンとボンゾーの二人とも、エンダーは実は殺しているという事が読者にだけは明らかになっているという点か。しかしそれも、地球を攻撃してきた昆虫型宇宙人バガーの更なる攻撃を座して待つのではなく、逆襲の殲滅戦に赴く人類が、どんなリーダーを選ぼうとしているのかという伏線に沿ったもの。

リーダーシップ論の参考図書として米海兵隊の推薦図書に載ってるという話だが、確かにエンダーが単なる最下級の兵隊からどのように部下の信頼を勝ち得て昇進してゆくかが丹念に描かれており、一種のゲーム論、組織論としても面白い。そして人類がその命運をかけて育成した天才少年リーダーを一人前にする最終訓練と、そこに隠された大きなどんでん返し。ストーリーもよくできている。やはり、ヒューゴー賞、ネビュラ賞受賞の作品にハズレはないなあ。

そうだ、この前買ってまだ手をつけてない、「ねじまき少女」も読まないと。


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