97年から書き続けたweb日記を、このたびブログに移行。
「しみづ」と安倍とオバマと「すきやばし次郎」と


昨日はオバマ来訪の日。ニュースで夜は安倍首相とプライベートな会食があり、「すきやばし次郎」に行くと報道されておりビックリ。私も一度だけだが「すきやばし次郎」に行って、小野二郎氏に握ってもらったことがある。まだミシュランが上陸する前。

その時はじきに二郎氏も鬼籍の人となられて、「オレはその昔、小野二郎親方その人に握ってもらったことがあるんだ」と自慢しようと思ってたのだが、なんのなんの。それからミシュラン三ツ星を取り、更に大人気の寿司屋になり、意気軒昂で現役であるから、ちっとも自慢できるチャンスが来ない(笑)アメリカ大統領が来たとなったら寿司好き以外にも有名になって大変だな。

大統領の側近がこの店を描いたアメリカのドキュメンタリー、「Jiro Dreams of Sushi」を見て、この店を勧めたのだという。ただ、基本的におまかせの握りのみ。お客のテンポに関係なく、小野二郎氏が自分のペースでポンポン握って寿司が出てきて20分で終了するという店だから、日米両首脳が(というか誰であれ)会食して親交を深める場所としては本当はふさわしくないのだよなあ。

などとあれこれ考えてると寿司が食べたくなってしまったので、会社出てから「新ばし しみづ」に電話。ラッキーな事に空いていた。早速入店。

まず常温のお酒を。お通しはしらすおろし。オバマが「すきやばし」に行く話をすると親方はちゃんと知っている。「20分で追い出すのかな」と聞くと、「いくらなんでもそんな事ないでしょう(笑)」と。まあそれはそうかもなあ。

おまかせでつまみを。まずタイ。上品な旨みあり。トリ貝はこれからどんどんよくなると。シャキシャキと歯ごたえよく爽やかな甘味あり。カツオは背の部分だが、刺身をポンとつけ台に置いたとたんに爽やかな香りがする。ねっとりした身肉の旨み。生姜醤油で。

白魚とホタルイカのオリーブ合え。春を感じる一皿。握りの種にできないかと問うと、そもそも白魚をおぼろ挟んで握ったのも昔は寿司種が少なかったからで、今やってもどうかなあと親方談。まあそうかもしれぬ。

すきやばしは今頃警備が大変だろう。この店は防弾車が店の前に乗り付けられないからVIP用に使うのは苦しいのではと問うと、親方の言うには、昔、某有名ホテルのコンシェルジュから、レディ・ガガが行くかもしれないと「しみづ」に仮予約の電話があった由。結局は来なかったそうなのだが、レディー・ガガは確かにどこにでもフラッと来そうな感じがある(笑)

漬け込みのハマグリ。肝臓に効く気がする。煮たヤリイカはツメをかけて。今年ここでは初ヤリイカだ。赤貝ヒモ、ミル貝。ウニとアオリイカはぐいのみに盛り合わせて供される。この辺りでつまみ終了。

お茶を貰って握りに。まずキス。水分を飛ばして凝縮した旨みが相変わらずよい。中トロを1貫。相変わらずシットリとした旨み。コハダは肉厚でしっかり〆てあるがそろそろシーズンは最後。よく太ったアジは軽く〆てあるというが、実に脂が乗り旨みが濃い。ここの酢飯にもよく合う。平貝を一貫。これは飲んでる雑談の時、たいらぎもそろそろシーズン終りかなと聞いたから。アナゴは塩とツメで1貫ずつ。これもまた旨し。最後にカンピョウ巻で〆。実にうまかった。

勘定は消費税アップ後も変わらないのが偉い。「では今からすきやばしに行ってくるよ」と馬鹿な冗談言って店を出る。明日は朝早いので「P.M.9」には寄らずに帰宅。

部屋に戻ってTVのニュースを見ると、本当にオバマが「すきやばし次郎」に行っている。山本マスヒロが入り口で待ち構えているかと思ったが、映像にはどこにも映ってなかったな。まあ、先に行って待ち構えててもSPに排除されただろうけども(笑)

報道ステーションによると、オバマ・安倍は8時半過ぎに入店し、10時過ぎまでいたとのこと。小野二郎親方も、普通の客は30分くらいで一丁上がりにするのに、ずいぶんな特別待遇。ここはやはり、オバマ、安倍が握りを前に会話してると、「せっかく時間調整して出してるんだから、話は後にして早く食べてくれ」と一喝して職人としての矜持を見せてほしかったところだが(笑)。

ただおそらく警備上の都合もあり、当日は昼から貸切にしてたのだろう。カウンタ10席、1名3万円以上で昼1回転、夜2回転する店を一日貸切るのだから、まあ100万円以上はかかったんでは。日米どっちが払うんだろうね。

一夜あけた本日の報道では、オバマは握り全部は食べなかったとのこと。まあ確かに到着してすぐで時差も激しい。食欲もあまりなかったかも。

そして、アメリカ人が寿司好きだといっても、知ってる種はサーモン、ハマチ、トロ程度。あとはカリフォルニア・ロールやスパイダー・ロールなどの巻物を食べてるくらいだろう。アメリカ人が寿司食べる時は、手塩皿にドブドブと大量に醤油を注ぎ、そこにまた大量に粉山葵を醤油が緑色になるくらい溶き、それに酢飯をドップリ浸して食うのが普通。煮切りを軽く塗っただけの「すきやばし次郎」の握りはあまり美味く感じなかったんではないだろうか。

おそらく寿司種にも知らないものが沢山あったはず。コハダなんかは不気味だったろう。アジもアメリカの寿司屋ではまず見かけない。赤貝やしゃこ、小柱やイクラの軍艦巻、アナゴなんかも、見慣れなくて敬遠した面もあるんじゃないかな。

まあ、問題は寿司ではなく、両首脳がきちんと親交を結べたかどうか。もっとも一緒に寿司屋のカウンタに腰掛けたとて、オバマは貧しい生まれだが人並み以上の刻苦勉励で今の地位に登り詰めた知的なリベラル、安倍は苦労知らずの勉強してないボンボンで、耳学問だけが頼りのタカ派であるから、人間が水と油。話はあまり合わなかったと思うのだが。

昨日の夜は東京タワーも星条旗カラーにライトアップ。

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オバマはホテル・オークラからタワーが見えただろうか。

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