97年から書き続けたweb日記を、このたびブログに移行。
江戸東京博物館と、「助六由縁江戸桜」
本日はフラっと江戸東京博物館に。1月の大相撲の時にすぐ横の国技館には来たが、ここには来なかった。6階常設展示スペースに上ると、すぐに日本橋を模した木造の橋がかかり、眼下には復元された歌舞伎小屋、中村座の正面が。

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小屋の正面に名前が掲った看板がかかるから、人気役者のことを「看板役者」といったんだそうだ。映画で言うと、最初のタイトルバックに名前が出てくる主演俳優のようなもんだなあ

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当時の歌舞伎小屋を再現した模型。仕切られた桟敷席で飲み食いしながら、当時は一日中楽しんだと言われている。まあ観劇するというよりも、行楽に行くという感覚だったんだなあ。大相撲見物は今もその気分を残しているが。

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江戸の粋が一杯につまった歌舞伎十八番のひとつ、「助六由縁江戸桜」の場面が再現されているコーナーも。団十郎が演じるのがモテモテ男の助六。揚巻さんと意休さんもいるねえ。

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女性の髷にもあれこれ種類があったが、「横兵庫」という装飾を満艦飾に飾った髪形が、花魁揚巻さんの髪なのだった。

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館内には江戸時代の街並みを再現した大ジオラマがあり、これがよく出来ている。町を歩く町人達の人形も実にリアル。何でも丹精して作る人がおりますなあ。

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江戸時代の典型的な食事の膳がこれなんだとか。健康的ではあるが、結構質素な暮らしだったんだなあ。当時の代表的な季節の食材の時期を表示したマップも。しらうおなど、今とちょっと違う気がするが、おそらく産地が違うんだな。

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浮世絵を売る商店。相撲絵や歌舞伎役者の絵がたくさん。相撲と歌舞伎は江戸の庶民の二大娯楽だったのだ。

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千両箱は14キロ。ご自由に持ち上げて下さいとあるが、腰を痛めてはいけないと用心して試さなかった(笑)ギャラが千両もらえる役者が千両役者。江戸後期の一両は5~6万円だったというから出演料6000万円といったところか。江戸初期の一両の価値は10万円~20万円だったらしいから、億単位を稼ぐ役者がいたということになろうか。

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このジオラマによると、当時の両国橋を西に渡ったたもとは芝居小屋や飲食店が立ち並ぶ一大歓楽街の様相だったらしい。

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江戸東京博物館を出て、現代の両国橋を渡ったのがこちらの風景。お江戸は遥か遠くなった。人々が賑やかに、そして楽しげに行き交った当時の歓楽の痕跡は、ビルの谷間のどこにも残っていないのであった。

夜は西大島で「與兵衛」訪問。帰宅してから、DVD、「歌舞伎名作撰 助六由縁江戸桜」を引っ張り出してきて鑑賞。江戸の昔には、疫病や大火など大変な事も多々あったに違いないが、それでも江戸の粋と美意識を反映する庶民の娯楽がきちんと今まで伝わっていることに感心する。助六はいなせで格好よい。しかし敵役の意休さんも、花魁にはもてないとはいえ、胆力の座った立ち役の重たい風格があるのだった。

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