97年から書き続けたweb日記を、このたびブログに移行。
「浅草の勘三郎: 夢は叶う、平成中村座の軌跡」を読んだ。
本屋の平積みで見つけて購入した、「浅草の勘三郎: 夢は叶う、平成中村座の軌跡」を読了。

浅草の老舗舞扇店「文扇堂」四代目主人、浅草のれん会会長の荒井修氏が、亡き十八代中村勘三郎との40年に渡る交友を語る本。

今ちょうど浅草寺境内の平成中村座では、橋之助と勘九郎、七之助ら中村屋一門の「平成中村座 陽春大歌舞伎」が公演の最中。「平成中村座」は、十八代目勘三郎が生前に、浅草に歌舞伎小屋を復活させようと著者と奔走してこぎつけた興行。この本では、その勘三郎の夢が実現するまでが克明に描かれている。 勘三郎お別れの葬列は、「平成中村座」が最初に公演した隅田公園に立ち寄り、地元浅草の人々が大勢お別れに訪れた。「僕はいずれ浅草に住むんだからね」と語っていた勘三郎が、本当に「浅草の勘三郎」になった瞬間。

歌舞伎を誰よりも愛し、浅草が大好きで、サービス精神満点で、常にお客さんを喜ばせる事を考え、アイデアマンで、せっかちで、常に夢を追い続けた勘三郎。その生身の姿が大親友だった著者の視点から生き生きと語られる。

著者の荒井修氏は、「浅草 老舗旦那のランチ」にも登場していたので顔には見覚えあり。

浅草老舗の旦那連は、大学出てから家業を継ぎ、地元密着の趣味人で、暇も金もあるのだろう。企業社会でアクセクと身を削る身にはうらやましい限りだが、こんな旦那衆がいないと、江戸の文化も継承されていかないだろうなと思わせる。

勘三郎存命の時には中村座に行くことはかなわなかったが、今月観劇に行った「平成中村座」では、まさに江戸の芝居小屋を彷彿とさせる、客席と舞台が一体となった臨場感を体感することができて感心した。 今回の中村座の小屋内には、この本の表紙絵にもなっている「勘三郎の眼」が劇場のあちこちに隠されているのだとか。幕の上手にあるのだけは分かったけど(笑)

歌舞伎役者は60歳超えてからが円熟期と言われる。勘三郎が存命だったら、もっともっと活躍したろうと、なんとも実に残念な気がするのだった。

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