97年から書き続けたweb日記を、このたびブログに移行。
「10 クローバーフィールド・レーン」を観た。
「10 クローバーフィールド・レーン」を観た。

「クローバーフィールド」と同じJ・J・エイブラムスの制作であることだけは知っていたが、予備知識は一度映画館で短い予告編を観たのみ。地下のシェルターから逃げようとする女に、外に出たら死んでしまうと太ったオッサンが怒鳴っている部分だけ知っていた。

妙に不穏な雰囲気の導入部から、ヒロインが車で事故に遭遇し、その後、映画は密室監禁のサイコ・スリラー風味に。「あれ? SFじゃないのか」と訝ったが、世界が何時か終末を迎えるという強迫観念に取り憑かれたサイコのデブ男を演じるジョン・グッドマンが実に良く、映画は手に汗握る緊迫感を持って進む。 アメリカ南部にはああいうのがいるよなあ。グッドマンの出演作は今まで殆ど観たことがないが、なかなか巧い俳優だ。

ヒロイン役のメアリー・エリザベス・ウィンステッドは、ロシア舞台の「ダイ・ハード4」に出演していたらしいが確たる記憶無し。しかしこの映画では、どんな状況でも諦めず、知恵と強い意志で状況を切り開いて行くヒロインとして実に魅力的に成立している。

シェルターの外の世界は本当に崩壊したのか、それともそれはヒロインを監禁しようとする異常者の妄想なのか。映画は次第にホラーの風味を増し、最後にはドッカーンと大爆発する。まあSFは、スリラーもホラーも内包することのできるジャンルではあるので、これで破綻なく充分成立している。

104分の短い映画だが、最後まで息が抜けない圧巻の出来。できればまったく予備知識無しに観たほうが、密室心理劇の後にもう一段の爆発があるローラーコースター・ムービーとして楽しめるだろう。 心臓には悪いけどねえ(笑) ヒロインが三叉路で自らの運命を選択するラストも、小気味良く成立している。監督はこれが初長編作となるダン・トラクテンバーグ。

関連記事
スポンサーサイト
コメント
この記事へのコメント
コメントを投稿する
URL:
Comment:
Pass:
秘密: 管理者にだけ表示を許可する
 
トラックバック
この記事のトラックバックURL
この記事へのトラックバック