97年から書き続けたweb日記を、このたびブログに移行。
歌舞伎座八月納涼歌舞伎、第二部を観た。
夏休み最後の日曜は、歌舞伎座八月納涼歌舞伎、第二部に。2時45分開演、5時10分終演。短いのも助かる。

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最初の演目は、「東海道中膝栗毛(とうかいどうちゅうひざくりげ)」

十返舎一九 原作の所謂「弥次喜多道中」。歌舞伎でも何度も上演されているらしいが、今回は新作歌舞伎として書き下ろされた台本。江戸からラスベガスまで行くのだから壮大な話。

染五郎が弥次郎兵衛、猿之助が喜多八で珍道中を繰り広げる。金太郎と團子も、弥次喜多の道連れ主従として登場。子役ながらなかなか達者なもんである。

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看板の写真の染五郎、猿之助見たらまるで松竹新喜劇の如しだったが、実際にはもっと突き抜けて荒唐無稽な悪ふざけ満載。松竹新喜劇の関係者が見たら「うちのほうがずっと真面目でっせ」と呆れるのでは。

澤瀉屋一門が総出演。「ワンピース歌舞伎」の登場人物は出てくるし、染五郎アメリカ公演の背景もちりばめ、更には劇中劇あり、怪談風味あり、ミュージカル風味、ドタバタ劇ありの大喜劇となっており、テンポよい展開で飽きさせない。

そもそもの歌舞伎は面白い物ならなんでも取りこんで来たし、街の流行りもすかさず作劇に活かしてきた芸能。この演目でも時事ネタや楽屋落ち満載。弘太郎の読売屋文春と云うかわら版記者が、「今朝起きたらSMAPが解散していてビックリ」と、くすぐりを入れたり、「五日月旅館に家族で泊まって経費で落とす」など、明らかに枡添前都知事をネタにした部分も。しかし枡添も、うっかり家族で歌舞伎見物にも来れないとは気の毒に。

廻り舞台にラップが流れて登場人物にスポットライトが当たり、次々と踊りながら紹介したり、通路から役者が登場したり、桟敷席の後ろに役者が現れたり、本水を使ったり、随所に歌舞伎らしいケレン味ある演出。「志村、後ろ後ろ!」などドリフ風味も。

どの登場人物も派手で滑稽なのだが、ラスベガスの場面で登場する獅童の劇場支配人は特にテンション高く、「あんた正気ですか」と思うほどの壊れっぷりで爆笑した。あそこまで突き抜けると、演じてるほうも清々しいだろう(笑)さすが「ピンポン」の獅童。もっとも歌舞伎で他の役を演じる時の引き出しにはならないかなあ(笑)

余韻を残さない馬鹿馬鹿しいだけの喜劇だし、設定におかしいところも勿論あるが目くじらたててもしかたない。これこそ歌舞伎だと言われると勿論違うけれど、これも歌舞伎だ。客席は大賑わい。

最後は、猿之助と染五郎が二人揃って宙乗り。「歌舞伎座で三カ月連続の宙乗りもこれで最後でございます。またお会いする日まで」と猿之助が去り際の口上。確かに3カ月連続で歌舞伎座の演目に猿之助の宙乗りが登場していた。お疲れさま。染五郎は空中で全身をグルグル何回転も回して、これも凄かった。歌舞伎役者の身体能力というものにはやはり感心する。

15分の幕間の後、舞踊 「艶紅曙接拙(いろもみじつぎきのふつつか) 紅翫」

小間物屋の紅翫というのは実在した人物らしいが、初夏の江戸風情を背景に、橋之助、勘九郎、七之助、巳之助、児太郎、彌十郎、扇雀など勢ぞろいして楽しげに踊る。でも、舞踊はやっぱり分からない(笑)




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