97年から書き続けたweb日記を、このたびブログに移行。
歌舞伎座、八月納涼歌舞伎第三部を観た
201708191529146b5.jpg

金曜日は、歌舞伎座、八月納涼歌舞伎第三部。食事予約は出来るが開演前になるので、別の入口から花篭に入り、食事してから開演となる。面倒なので先に食事を済ませてから入場。今回の納涼はどの部も随分と人出がある。

20170819152932dc7.jpg

今回はA2ブロック、花道近くの席。舞台中央方向の前列に座高の極端に高い人が居なくてよかった(笑)。

イヤホンガイドについては、今回の納涼は新作や見たことのある新歌舞伎なので、第一部、第二部は借りなかったのだが、Twitterで借りたほうが良いという意見を読んで三部は借りることに。やはり素人であるから、借りたら借りたで何かしら知ることがある。

演目は通しで、野田版「桜の森の満開の下」。

面白く楽しんだが、歌舞伎味は薄い。歌舞伎の演出や形式を殆ど使わないので、歌舞伎役者が歌舞伎座で単に野田戯曲を演じてると言う印象がある。第二幕の大詰めは実に幻想的で美しく、女形の海老反りなど、ここだけは歌舞伎の殺しシーンが若干投影されている。ただ通して見ると、やはり全体に野田秀樹演出の個性に歌舞伎が負けているような印象。

一般的に新作歌舞伎を見ても、大概「これもまた歌舞伎である」という感想を持つけれども、今回の「桜の森」はその感覚が少ない。やはり野田秀樹の引き出しに「歌舞伎」が殆ど無く(なにしろ筋書き読むと七五調の台詞が歌舞伎だと思ってる節があったりする)どうしても演出が野田節に寄って行く。野田節の台詞も、早口で言い立てる形式で、慣れている人には気にならないのだろうが、歌舞伎の台詞術とは合わないような。もしも勘三郎が存命であったら、どんな演出になっただろう。

もっとも歌舞伎風味が薄いからまったく面白くないかというとそんな事はなく、演劇としてはなかなか面白いものを見せてもらった。猿弥は大奮闘だし、高貴と奔放と異界の闇を演じ分ける七之助は後半になるにつれて凄みを増す。勘九郎は奮闘しているのではあるが、野田演劇にはあまり合わないのではないかな。


関連記事
スポンサーサイト
コメント
この記事へのコメント
コメントを投稿する
URL:
Comment:
Pass:
秘密: 管理者にだけ表示を許可する