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97年から書き続けたweb日記を、このたびブログに移行。
新橋演舞場で「ワンピース」を観た。
土曜日は、新橋演舞場でスーパー歌舞伎II「ワンピース」を観た。

猿之助が先週、舞台の最後、花道すっぽんからの引っ込み時に衣装が昇降機構に巻き込まれ、左腕を複数個所開放骨折するという不慮の大事故に巻き込まれ、急遽、尾上右近が代演に。しかし、元々若手育成の為に、同じ演目を今月何回か、尾上右近主演で「マチネー」として公演する段取りになっており、右近はきちんと主役のルフェイ/ハンコックを稽古していた。これがなければ公演全体がキャンセルになっていただろう。なんという不幸中の幸い。

猿之助が怪我をした舞台。偶々、花道すっぽん近くに居た観客のtweetでは、異常を感じさせるような気配は何も無かったと。大声や悲鳴を花道下から聞かせては舞台が台無しになる。おそらく猿之助は、腕が機構に巻き込まれて大怪我しながらも、歯を食いしばってカーテンコールが終わるまで耐えて居たのでは。観客は、何故カーテンコールに猿之助が出て来ないのか不思議に思いながら打ち出しとなり、劇場の外に出ると既に救急隊が駆けつけていたのだとか。猿之助も、しかし、恐ろしい役者魂である。

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新橋演舞場前で開場を待っていると、たまたま通りかかった初老の夫婦あり。
「ワンピースて何だろう?」
「ファッションかな?」
「さあ?」
「お笑いコンビにいなかった?」
「居た気がする」
と、どんどん推測が的外れにw

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3列目だったので、座席の背には最初から、本水を使った演出のためにビニールが。本水も紙吹雪も、尋常では無い量で、宙乗りのタンバリンの演出もあり劇場は大盛り上がり。

原作も未読だったが、ベストセラーだけあって物語や人物設定に力あり。スーパー歌舞伎にした猿之助の演出力にも感嘆。いきなり全公演の代役となった尾上右近に課せられた現実世界の物語は、彼の歌舞伎人生をも変える重みがあるかもしれない。大健闘であり、観客の大歓声は実に暖かかった。

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公演は大歓声。右近や全てのメンバーが、猿之助不慮の事故で、どれだけ大変かは観客もわかっている。しかし流石に公演を重ねて練られた舞台。よく出来ており実に楽しんだ。

尾上右近の新しい冒険の始まりに立ち会って祝福しているような気分。右近はカーテンコールで拳を握りしめ、押忍とばかり気合いを入れた。大変だろう。しかし途轍もない勉強になる。事情を知る観客も、猿之助に届けとばかり、万雷の暖かい拍手。猿之助の早い復帰を祈りたい。

猿之助休演に伴い「ワンピース」公演は、通常料金から2000円の返金が可能。しかし尾上右近初め、全メンバーがなんとか穴を埋めようと奮闘した公演は十分楽しんだ。別に返金して貰う必要は無い。ただ、返金を求めなかった客の分は、松竹がそのままポケットに入れず、猿之助復帰と頑張ったメンバーに還元してもらいたいねえ。


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