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97年から書き続けたweb日記を、このたびブログに移行。
歌舞伎座、「四月大歌舞伎」昼の部。
先週の日曜日は、歌舞伎座、歌舞伎座百三十年「四月大歌舞伎」昼の部。

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歌舞伎座前では、何が気に入らないのか、歌舞伎座正面の晴海通りに停車したタクシーに向かって、延々と怒鳴り続ける爺さんあり。おい、爺さん。お前のほうがずっと世の中の迷惑なんだよ。

入場の列も短く結構空いている印象。

最初の演目は「西郷と勝(さいごうとかつ)」。明治百五十年記念上演。真山青果作「江戸城総攻」より松竹芸文室 改訂とある。「将軍江戸を去る」は以前に見た事があるが、歌舞伎座で西郷どんを見るのは初めてだな。

将軍徳川慶喜の助命を嘆願し、無血開城を提案する勝海舟と、江戸の街を戦火に巻き込むのを忍びなかった西郷の、江戸城総攻撃前日の会談。真山青果らしい科白劇。松緑も亀蔵も良いが、勝海舟役の錦之助はちょっと線が細く影が薄い気も。薩摩弁はNHK大河「西郷どん」のおかげで、あまり違和感無く聞き取れる。ただ台詞だけに頼った作劇で、松緑は大奮闘で喝采するけれども、歌舞伎としてのスペクタクルな面白さはあまり無いかもしれない。

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30分の幕間は花篭で「花車御膳」。客席には空きが目立ったが、食堂はほぼ満席という不思議。

次の演目は、「裏表先代萩(うらおもてせんだいはぎ)」

有名な仙台藩の御家騒動を描いた名作が「伽羅先代萩」であるが、これは二つの視点でその騒動の裏を描いた派生作品。仁木弾正、正岡が出る筋を「表」、毒薬を調合した町医者の下男小助の物語を「裏」として同時進行で描いて行く。

菊五郎が小悪党の下男小助に、幻術も使う大悪党の仁木弾正を二役で。時代物と世話物の世界が交錯するなかなか奇妙な世界。仁木弾正は、菊五郎のニンにあるとは言えないが、小助の物語と交互に語られると、これはこれでなかなか興味深い。

政岡が出る御殿の場は、「伽羅先代萩」でも見たことはあるが、演出の違いか、何かちょっと淡々とサラサラ軽い気がする。雲に乗ったようにという仁木弾正の花道引っ込みは、菊五郎がやたらとユックリ歩き、途中で危うく寝落ちする所であった。

しかし夜の部は仁左衛門、昼の部は菊五郎という人間国宝がどちらも二役で悪役に徹するという面白い趣向の興行。これはこれで面白かった。




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