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97年から書き続けたweb日記を、このたびブログに移行。
歌舞伎座、八月納涼歌舞伎、第三部を見た
お盆休みに入った先週土曜日は、歌舞伎座、八月納涼歌舞伎第三部へ。午後6時の開演で、事前に食事は済ませてから入場。今回の納涼は演目を詰め込み過ぎの感あり、二部終演時間と三部開演時間があまり空いておらず、二部観客の退場に時間がかかり入場は遅くなる。

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三部の演目は、通し狂言、「盟三五大切(かみかけてさんごたいせつ)」。四世鶴屋南北作の生世話物。長く上演が途絶えており、昭和になって復活したとの事だが、前回の歌舞伎座での上演は、仁左衛門が主演した10年前。それほど頻繁にかかる演目でもなさそうだ。

忠臣蔵と四谷怪談が、歌舞伎の世界では隣接した物語であった事は知らなかったし、願掛けの「五大力」の趣向も取り入れているというが、昔の作者の「実は」の転換もいれた、いわゆる「洒落のめした物語の趣向」というのは、結構、現代に見るともう事情が分からない事が多いよなあ。

序幕第一場は、大川が流れ込む佃沖。歌舞伎で良く出てくる鉄砲州もそうだが、近所なので、隅田川の場面で船が出てくるとなんだか和むな(笑)

獅童演じる船頭の笹野屋三五郎と夫婦である七之助の芸者小万が、小万に入れ揚げる幸四郎の薩摩源五兵衛から悪巧みで金を引き出すというもの。

騙された事に怒った源五兵衛の「五人切」は、背景にある四谷怪談風味もあって、納涼風味。もっとも納涼歌舞伎ではもっと凄惨な演目も以前にあったから、比較的様式的で大人しい。ただ幸四郎は不気味な破滅の美に落ち込んで行く美しさを出してなかなか印象的。獅童と七之助のやり取りは江戸の風情がそこかしこに感じられてなかなか良い。因業な大家家主を演じる中車も、歌舞伎の汚い親父役はもう持ち芸なので、まったく違和感無い。

しかし全体の筋立てはというと、やはりあれこれ趣向は凝らしているものの、何かこう「洒落のめした趣向」が仇となって、イマイチ一本芯の通った面白さを感じないのも事実なのであった。

打ち出しは9時ちょっと過ぎ。
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