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97年から書き続けたweb日記を、このたびブログに移行。
神保町「鶴八」久々に訪問
木曜の夕方、携帯に神保町「鶴八」より着信履歴あり。かけ直してみると女将さんが出て「昨日電話頂きましたか?」と。あっ!そうそう、築地の豊洲移転前に一度訪問しようかと電話したのだった。昨日は定休日だったとのこと。そういえば水曜は休みだと前に聞いていた(笑) 「今日は大丈夫です」とのことなので、定時後に早速訪問。

入店してみるとカウンタには先客2名のみ。「電話なんかしちゃってすいませんね」と石丸親方は言うのだが、築地市場移転前に来れてよかった。水曜日は定休なのだが、祝日がある週は営業する場合もあり、要するに市場カレンダー通りなのだそうである。

冷酒は「田酒」。爽やかでごく軽い酸味を感じるお酒。お通しは軽く湯通ししたスミイカゲソ。仄かな甘みが旨い。

つまみはまずヒラメ。 活かった身、上品な脂。塩蒸しは、房総がそろそろシーズン終わりで三陸産へ移行予定とのこと。シマアジは、脂がびっしりだが癖は無くプルンとした口当たり。漬け込みのハマグリもつまみで。鶴八伝来の仕事。

先のお客が帰り、手が空いた石丸親方とあれこれ雑談。大常連O氏は3回くらい、毎回誰かと一緒に来訪したとのこと。「一人で来るには、まだあと2~3年かかるんじゃないですか」と石丸親方が笑う。面白いね。

築地の豊洲移転はこの日曜日からなのだが、この店も来週は木曜までお休みとか。木曜が豊洲初日だが、仲卸も動線に慣れてないし、荷がどれだけ着くかも分からない。買い付け側も店の場所に慣れていない。とても買い付けにならないのではとの観測。

「鶴八最後の弟子」君は、神保町から豊洲にバイクで行くらしいが25分程度とのこと。石丸親方は新橋駅から行くが、バスがあるんじゃないかな。バス停はどこだろうと女将さんと会話。まだのんびりした雰囲気である。

握りは、まず中トロ2。 トロに近い脂のある部位。コハダはいつもながらネットリとした旨味あり。 アナゴは煮汁を塗りながら焦げ目はつけず脂を溶かす程度に軽く炙って供するのがこの店の流儀。トロトロに煮上がった旨味一杯の身肉が酢飯と一緒に口中で溶け崩れる至福。最後にカンピョウ巻で〆。

削り直した白木のつけ台は、入口近くの色がすでに魚の脂で色が変わりつつある。新橋鶴八の時は、大常連O氏がとぐろを巻いていた一番奥のつけ台が剥がれる寸前というほどマホガニーのような色に変わっていたが、ここは反対。この店はひし形の矩形になっており、カウンタ一番奥が狭く、一番手前が人気あるとのこと。今度はそっちに座ってみるか。

後から数名のお客が二階に。上の座敷は堀ごたつ式にはできなかったので、テーブルとイス席。テーブルが伸長するので最高で8名座れるとの事。

ふっくらした米の甘みを感じる酢飯。伝来の仕事が施された寿司種。何一つ外れはない。年季の入った店内。石丸親方は、「新橋鶴八」を閉め、小僧として初めて寿司修行に踏み出したこの店に36年ぶりに戻って来て、暖簾というものの不思議を感じるのだという。まさしく巡り行く運命の輪を眼前に見るような物語。

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