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97年から書き続けたweb日記を、このたびブログに移行。
新年初、新橋演舞場「初春歌舞伎公演」、昼の部
帰京したのが正月2日。3日の昼は「新ばし しみづ」で本年初寿司。昼酒飲んだので酔っ払い。4日は本年初の歌舞伎観劇。海老蔵が座長の新橋演舞場「初春歌舞伎公演」昼の部。歌舞伎始めを、歌舞伎座にせずになんで演舞場にしたのか、あんまり記憶が無いな(笑)

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最初の演目は、「祇園祭礼信仰記(ぎおんさいれいしんこうき) 金閣寺」。義太夫狂言の名作。

孝太郎が雪姫。三姫と言われる役の一つで女形の大役を初役で。玉三郎に教わったと筋書に。女形の基本である、姫に見えるような形や仕草、身体のラインの出し方などを集大成して再確認できるような機会を与えていただいたと。右團次が、此下東吉実は筑前守久吉。獅童は松永大膳。どちらも、義太夫狂言の名作で大役を得て張り切る。海老蔵が座長の公演は割と他の大物が出ない場合が多く、同座すると中堅にも大役が回ってお得な気がする。公演自体は海老蔵の人気で箱は客で一杯になる訳であるし。

この日は、席は割と後ろのほう。舞台中央に当たる前の席に座高高く頭の大層大きな人が座ったので、その点は不運であった。桜吹雪の中で縛られた雪姫が足でネズミを描くところなど頭の影で全然見えない(笑)

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この演目の後が25分の食事休憩。二階の食堂で幕の内弁当など。正月に肝臓を傷めつけたので、日本酒は頼まずビール小瓶1本のみ。しかし休憩が25分というのは慌ただしい気がする。二番目の演目「鈴ヶ森」の後が30分の休憩なのであるから、これを逆にしてもらったらよかったな。

そして「御存 鈴ヶ森」

莟玉が白井権八。梅玉の養子にならなければ、部屋子にはとても回って来なかった大役。しかし前髪の美少年は確実に本人のニンにある。ドタバタ喜劇風の演出ではあるが、気品ある美少年が冷酷に人をスパスパ切って行く様は、一種のホラー風味も感じるもの。海老蔵も、この演目での幡随院長兵衛は初役。舞台映えするし存在感も十分で、役として成立している。ただ、妙な抑揚のある海老蔵節が、ところどころやはり気になる。

最後の演目は「NINJYA KABUKI」と銘打った「雪蛍恋乃滝(ゆきぼたるこいのたき)」

筋書に「日本のエンターテインメント界を牽引する」と紹介された秋元康が作・演出の新作歌舞伎。しかし、秋元が流行歌の歌詞を書いているのは知っているが、はて、他のエンターテインメント界の何を牽引してたっけ、と筋書を読むと、秋元が演出した三枝成彰のオペラ・ブッファを海老蔵が見に来たのが発端とか。

幕が開いてすぐ、堀越勸玄が海老蔵扮する忍者「稲妻」の幼少期役として登場して盛んに観客の拍手を浴びる。

舞台の演出効果を高めるため、ブロードウェイから装置や照明のデザイナーを呼んだのだという。舞台を前面と後面の二つに分けて場面転換したり、移動式の東屋みたいなものを様々に使いまわしたり、割と珍しい演出はあったが、歌舞伎としての効果の程はあまり分からなかった。1時間弱という短い上演時間には貢献したものと思うが。

歌舞伎になっているかと問われれば、歌舞伎役者が演じているのだし、まあ、歌舞伎になっている。しかし物語として面白いかと問われると、ストーリーが凡庸で盛り上がりもなく、あまり面白くないという印象。ウランやプルトニウムまで出さなくてもねえ。しかし、舞台の見栄えとしては、最後の場面での紙吹雪の量だけは凄かった。片づけは大変だろう。

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