97年から書き続けたweb日記を、このたびブログに移行。
「魔女」
引越しは来週に迫っており、やるべきことは山積なのだが、そんな時に限って何かに逃避したくなるnのはいつも通り(笑)。Amazon.co.jpから届いた、「魔女 1」及び「魔女 2」を一気に読了。

先々週の週刊文春で著者インタビュー読んで発注したもの。第8回文化庁メディア芸術祭マンガ部門優秀賞受賞作で、現代に生きる魔女を題材にした、読みきりの中篇漫画集。この人の作品を手に取ったのは始めてだが、全編に渡って、圧倒的な力を持った幻想的イマジネーションの奔流。実に素晴らしかった。

西洋と東洋の境目の古都市を舞台に、「太古の知恵」からの伝言をタペストリーに織る少女と、復讐に燃えて歴史あるバザールを崩壊させようとする魔女を描いた「SPINDLE」。南米の原生林に押し寄せる西洋社会の波と、それに抵抗する女呪術師の対決、深い森に住む精霊の世界を扱う「KUARUPU」。宇宙から来た不思議な石を巡る、バチカンと世界を救った魔女の物語「PETRA GENITALIX」。

まるで映画の手法を思わせる印象的なカット割は、ちょっと大友克洋にも似ている。「現代に生きる魔女」という補助線を用い、世界中を舞台に、「現実世界」と「異界」のありようを、鮮やかに切り取って我々の前に提示する説得力が見事。細かいディティルやエピソードの丹念な描き込みにより、真実にしかないはずのある種の「質感」が、作品の中に見事に捕らえられているのが著者の才能。

CGを駆使して映画にしたら凄いだろうな、などと思ってしまうのだが、よくよく考えると、すでに漫画として実に印象的に成立している以上、わざわざ労力かけて映画にする必要もないのであった。

漫画好きならとっくにチェック済みで、いまさら何言うかとう感じだろうが、凄い作品があるもんだなと素直に感嘆。「蟲師」の作者にも影響を与えたというが、Wikipediaで見る限り、結構寡作な人で、作品はあまりたくさん出版されてないようだ。

出版されてる作品を追加発注しようかと思ったが、来週が引越しだから、どこの住所に送ってもらうかがなあ。<そんなこと心配する前に早く荷造りしろっての。
関連記事
スポンサーサイト
コメント
この記事へのコメント
コメントを投稿する
URL:
Comment:
Pass:
秘密: 管理者にだけ表示を許可する
 
トラックバック
この記事のトラックバックURL
この記事へのトラックバック