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97年から書き続けたweb日記を、このたびブログに移行。
「しみづ」で寿司始め
米国帰国後から、段々に追記している、日本滞在寿司日記も、そろそろ大団円(笑) 滞在、最終日の正月4日昼。この日は、2009年の初寿司として「しみづ」の正月営業に。

昨年の寿司始めも、今回同様「しみづ」だったが、昨年はORD行きのフライト出発が早く、アタフタと1時間で切り上げて成田に向かい、フライト出発1時間前に、チェックインカウンタに到着するという慌しい日程。

しかし、その時も、さすがに清水親方の気配りは素晴らしく、最初に出発時間を告げておくと、その時間内で、周りの他のお客さんになんのストレスもなく、まるでいつもと同じように食事が終わったのであった。

今回のフライトは、夜7時なので、実にのんびりと。「今日は、次まで2時間半空いてますから、どうぞごゆっくり」と言われたが、酒飲んでそんなに滞在してたら倒れてしまう(笑)

まずお屠蘇代わりに、神亀のにごり酒。昨年も飲んだが、ワインか発泡酒のような、この酸味が爽やか。しかしアルコール度は結構高いような。

最初に何品か正月用のツマミが供される。まず、焼きアナゴの茶碗蒸し。寿司種のアナゴではなく、神戸の焼きアナゴだと。神戸生まれであるから、この種のアナゴは懐かしくも美味いのだ。

薄切りの大根に挟んだ「へしこ」。サバをぬかづけにして発酵させた福井産の珍味。カラスミのようなネットリとした旨み。なれ寿司の一種で発酵してるのだが、上質のものは嫌な臭みがしないとか。名前は聞いた事があるが、食したのは初めて。なかなか美味いもんである。

子持ち昆布はプチプチした食感を寿ぐ、日本の正月の味。メリケン人には分からんよなあ(笑) このあたりで、握りに移行するお客さんは握りに。私は、いつも通り、常温のお酒を頼んで更にツマミに(笑)

正月営業は、これで5年連続だろうか。ずいぶん手馴れたもので、京都から宅配で魚が届いたり、魚の手配はぬかりなく。寿司種も、普段の日より若干少ないものの、決して質は悪くない。

ヒラメは肉厚の立派な身。旨みもある。昆布〆はしっかりした昆布の旨味。タコは塩で。車海老は、レアに茹でてツマミに。これも軽く塩で食すると甘みが引き立つ。サバは皮目を焼き霜に。ツブ貝は、久々に食べたが、独特の食感にあっさりした旨み。

きっちり〆たカスゴも美味い。タラの身と白子は軽く茹でてポン酢で供する。平貝は軽く炙り、海苔を巻いた磯部焼き風。この海苔の香りも素晴らしかった。

皮目を炙ってからヅケにした寒ブリは、更に軽く炙って脂を落としてからツマミとして供する。ワサビを多めにつけると、これがまた美味い。漬け込みのハマグリも、しみじみと味わい深い。ウニとイクラもツマミで。正月とはいえ、ツマミのラインアップは、逆にいつもより多いくらいかも。

これで日本最後の食事かと思うと、何を食べても酒が大いに進んで、実に美味かった。

握りは、マグロの脂の具合を変えて3貫、相変わらず酢飯に旨味と脂が溶けてゆく素晴らしいマグロ。この店独特のコハダも、ここの酢飯にはベストマッチ。アナゴはさすがに少し炙る。そういえば、新橋鶴八も炙ってたなあ、と懐かしい。今回の滞在では訪問する機会がなかったのが残念。

最後はカンピョウとオボロを半分ずつ巻いてもらって〆。

昨年は、日本に一時帰国する機会が少なく、年初と年末しか訪問できなかったが、相変わらず「しみづ」は素晴らしかった。これからもまだ、進化を続けて行くに違いない。

お年賀の手ぬぐいと、バラちらしをお土産にもらって、実に幸せな気分で店を出る。長いと思った休みも、終わってみれば、夢まぼろしのごとく、あっという間だなあ。
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はじめまして。
始めまして^^ブログ拝見させて頂きました。
足跡がてらにコメント書いて行きます♪
更新たのしみにしてるね♪
また見に来ますね(゚∀゚*)
2009/02/25(水) 04:00:28 | URL | あみ #-[ 編集]
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