97年から書き続けたweb日記を、このたびブログに移行。
「City of Ember (シティ オヴ エンバー)」
日本から戻るUnited機内で見たSF映画。日本ではまだ未公開では。

未来の人類が、地球規模の災厄を逃れるため、地下にシェルター都市を建築する。およそ200年間、地下で生存することができれば、地上に再び戻れるチャンスがあるはずだと。

しかしその200年後、地下都市エンバーでは、都市建設の由来は忘れられ、人々はこの都市だけが全世界だと信じ込んでいる。都市全体の老朽化は進み、蓄積された資源も底をつき出した。そして地下都市全てのエネルギーを供給する発電機も、もう壊れようとしている。修理できる技術の伝承は既に失われ、人々は不安に怯えるのみ。

そんな時、一人の少女が、都市創設に由来する古文書を発見する。友人の少年と共に、その謎を解きつつ始まる、地下都市エンバーから外の世界へ脱出するための探求。

昔、移民宇宙船を舞台にした、同じような設定のSFがあったような気がしたが、あれは何といったっけ。本作も、長期に隔絶された世界で、何が起こりうるかを問う思考実験的な世界観が、なかなか面白い。失われていった技術の伝承や、クジで職業をアサインするような中央集権的世界など、デティルも細かく作りこまれている。原作小説があるのだとか。主人公の少女も印象的に成立している。

最後の脱出行は、インディ・ジョーンズ魔宮の伝説を思い起こさせる、ジェットコースター的アクション。ただ、後から考えてみると、水流に乗ってドンドン進んで、地下から地上に出れるのはなぜかという疑問がわかないでもない。あんまり垂直方向の移動は描かれてなかったような。見逃したか(笑)

地上から洞窟の穴をのぞくと、遥か下に地下都市エンバーが見えるという場面も、映画の画としては印象的。しかし、200年も前からそんな穴が空いてたら、地表から地下都市に、雨や濁流など流れ込んで大変だろう。まあ、そんな細かいことを言ってたら映画にならないのだが。
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コメント
この記事へのコメント
「 (シティ オヴ エンバー)」
映画未見ですが、たったの200年で都市建設の由来を忘れてしまうとは、未来の地球人の記憶力の退化はかなりのものですね。ひょっとして何者かによる洗脳なんていう秘密もあるのでしょうか。
2009/01/14(水) 08:44:02 | URL | luna #EBUSheBA[ 編集]
映画では明らかに説明されてはいないのですが、おそらく市長による一種の独裁制が影響してるのでしょうね。終身の市長が何代か続くうち、知らしむべからずで、どんどんと過去の物語が封印されてゆくような。

ビル・マーレーが、この悪役の市長役なのですが、資源を独占して、自分だけ生き延びようとする役。なかなか面白い映画でした。

2009/01/14(水) 13:11:18 | URL | Y. Horiuchi #-[ 編集]
歴史の時間に教えろよ!とつっこんでしまいましたが、そういう事情ですか。
ハインライン「宇宙の孤児」かな。
2009/01/15(木) 11:03:30 | URL | yamasina #-[ 編集]
北朝鮮では、キム・イルソンが、ほとんど全ての重大な科学的発明を成し遂げたことになってるそうですが、まあ、そんな感じなのでしょうか(笑)

そうでした、そうでした、ハインライン。恒星移民宇宙船が、途中の船内反乱で、漂流を始め、船内ではミュータントと普通の人間の2つに分かれて、まるで船内だけが世界のような社会が出来上がる。この映画も、ちょっとインスパイアされてるかもしれません。
2009/01/15(木) 13:25:41 | URL | Y. Horiuchi #-[ 編集]
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