「マングローブ〜テロリストに乗っ取られたJR東日本の真実」
読了。週刊誌の書評で見て、Amazon.co.jpに発注したもの。
「マングローブ」とは、JRの中に存在する革マル派秘密組織のコードネームであるという。「革マル派」の正式名は、「日本革命的共産主義者同盟革命的マルクス主義派」。いわゆる暴力革命を目指す極左セクト。
JR東労組の絶対権力者として君臨する松崎明は、実は「革マル派」の最高幹部であると噂される。この本は、「妖怪」とも「鬼」とも呼ばれて組合を支配する松崎が、組合の力と「革マル派」という暴力装置をもって、いかにJR東日本の経営に介入し、支配するまでの力を持つに至ったかを明らかにするルポルタージュ。メディアで報道された松崎自身にまつわる組合私物化の疑惑についても多くのページが割かれている。
著者は、週刊文春が1994年に、この「JR革マル派問題」を取り上げた時の担当記者。この記事に対し、JR東日本は、週刊文春の発売をJR東日本の全キオスクで停止するという、言論弾圧とも取れる異常な対応を行った。結果、文春はお詫び記事を掲載してJR労組の軍門に下る。この本は、この著者が近年週刊現代に移籍して、さらに「JR革マル派問題」を追及した執念の連載をまとめたもの。
この本で描かれる、JR労組での反対勢力に対する凄まじい弾圧や、暴力、盗聴など、ここまでやるかという非合法の活動には、実に恐ろしいものあり。巻末には、早稲田大学から革マル派勢力を追放しようとした奥島孝康前総長のインタビューも掲載されているのだが、大学に浸透した左翼活動の恐ろしさの一旦を垣間見せて、これまた実に興味深い。
私自身の通った大学は、実に平穏で、左翼系の活動などほとんど見聞きしたことがない。就職しても、元々ホワイトカラーばかりの会社で組合がなく、労働運動や組合などについてもまったく遠い世界の話。日産自動車の組合問題など週刊誌で読んだことがあるものの、この本を読んで感じるのは、いや、日本に本当にこんな世界があったのかという、ある意味新鮮な驚き。
若いうちに左翼思想にかぶれないような若者は見所がないという俗説があって、昨今のネットウヨなんかを見るに、これも一面の真実ではないかとも思う。しかし、「妖怪」松崎の、ハワイや沖縄などの別荘が組合費着服で建てられたのではとの疑惑や、JR職員でもない息子を組合が設立した会社の社長にしている等、組織私物化の疑惑をこの本で読むにつけ、年取って左翼思想にかぶれているのにもロクなのがいないよなとも思う訳であった。
まあ、右にせよ左にせよ、経営者でも労働者でも、絶対権力は必ず腐敗する。それこそが唯一の真実だろうか。
「マングローブ」とは、JRの中に存在する革マル派秘密組織のコードネームであるという。「革マル派」の正式名は、「日本革命的共産主義者同盟革命的マルクス主義派」。いわゆる暴力革命を目指す極左セクト。
JR東労組の絶対権力者として君臨する松崎明は、実は「革マル派」の最高幹部であると噂される。この本は、「妖怪」とも「鬼」とも呼ばれて組合を支配する松崎が、組合の力と「革マル派」という暴力装置をもって、いかにJR東日本の経営に介入し、支配するまでの力を持つに至ったかを明らかにするルポルタージュ。メディアで報道された松崎自身にまつわる組合私物化の疑惑についても多くのページが割かれている。
著者は、週刊文春が1994年に、この「JR革マル派問題」を取り上げた時の担当記者。この記事に対し、JR東日本は、週刊文春の発売をJR東日本の全キオスクで停止するという、言論弾圧とも取れる異常な対応を行った。結果、文春はお詫び記事を掲載してJR労組の軍門に下る。この本は、この著者が近年週刊現代に移籍して、さらに「JR革マル派問題」を追及した執念の連載をまとめたもの。
この本で描かれる、JR労組での反対勢力に対する凄まじい弾圧や、暴力、盗聴など、ここまでやるかという非合法の活動には、実に恐ろしいものあり。巻末には、早稲田大学から革マル派勢力を追放しようとした奥島孝康前総長のインタビューも掲載されているのだが、大学に浸透した左翼活動の恐ろしさの一旦を垣間見せて、これまた実に興味深い。
私自身の通った大学は、実に平穏で、左翼系の活動などほとんど見聞きしたことがない。就職しても、元々ホワイトカラーばかりの会社で組合がなく、労働運動や組合などについてもまったく遠い世界の話。日産自動車の組合問題など週刊誌で読んだことがあるものの、この本を読んで感じるのは、いや、日本に本当にこんな世界があったのかという、ある意味新鮮な驚き。
若いうちに左翼思想にかぶれないような若者は見所がないという俗説があって、昨今のネットウヨなんかを見るに、これも一面の真実ではないかとも思う。しかし、「妖怪」松崎の、ハワイや沖縄などの別荘が組合費着服で建てられたのではとの疑惑や、JR職員でもない息子を組合が設立した会社の社長にしている等、組織私物化の疑惑をこの本で読むにつけ、年取って左翼思想にかぶれているのにもロクなのがいないよなとも思う訳であった。
まあ、右にせよ左にせよ、経営者でも労働者でも、絶対権力は必ず腐敗する。それこそが唯一の真実だろうか。
この記事へのコメント
西岡氏は、週刊文春が1994年にこのJR革マル派問題を取り上げた時の担当記者ではありません。西岡氏は1991年から98年まで神戸新聞に在籍していたはずです。その後、「噂の真相」に転職、週刊文春記者だったのは、01年からだったと思います。革マル派に興味をもったのは「噂の真相」在籍時では。以来この問題に執念を燃やしていたのは確かだと思いますが。
2007/08/09(木) 23:03:39 | URL | 革マル子 #-[ 編集]
前書きで、週刊文春でできなかったことを週刊現代に移籍してやる旨の記述があり、少々混同したようです。以前から追いかけてはいたようですが、時系列的には革マル子さんのご指摘とおりですね。訂正深謝。
2007/08/09(木) 23:22:27 | URL | Y. Horiucci #-[ 編集]













