97年から書き続けたweb日記を、このたびブログに移行。
「遠野物語」
「遠野物語・山の人生」をAmazon.co.jpから取り寄せ、読み返している。懐かしいなあ。

オシラサマなどの土俗信仰、天狗や河童、ザシキワラシなどの妖怪、神隠しやマヨイガ伝説などの不思議な怪異。昔の日本各地には、どこでもあった伝承なのかもしれないが、なぜ岩手県遠野に大量にこの手の話が残り、柳田國男によって採集記録されたかが興味深い。民俗学上でも、たいへん貴重な記録。

「寒戸の婆」に代表される、神隠しにあった女性が山奥にさらわれて住んでいたという話。これは、日本先住民が山に追われて住んでいたという歴史が投影されているのかもしれない。大陸から渡来した弥生人に追われて、日本先住民は、北のアイヌと南方沖縄諸島に押し込められたなどという仮説もある。

天狗などは、ひょっとすると、どこからか白人が流れ着いて、山に住んでたのを見て、昔の人がビックリしたのかねえ。

ザシキワラシというのも奇妙な話であるが、部屋で奇妙な音がするというのは、日本家屋ではよくあること。閉鎖的な村に、たまたま他所の子供が紛れ込んだ時の記憶が残存したのか。電気も電話も無かった当時は、薄暮時になるともう誰が誰か分からなかったろうしなあ。

河童伝説というのも不思議なものだが、いったい何から生まれた伝承か。人類水棲説、アクア仮説では、人類は昔水棲であったと述べられるが、そんな末裔がどこかにいたとか。

河童の子供を生んだ、という話については、たまたま生まれた奇形児が、河童の子供とされたとも思えるのだが。生まれた河童の子供を辻に置き、立ち去ろうとして、ふと思い返して帰ってみるともういなかったという伝承は、例えば本当は川に流したのだが、その罪悪感が生んだ作り話かとも思ったり。

就寝前に、ところどころ拾い読みして、いったいなぜこんな伝承ができたのか、あれこれ空想すると興味が尽きない。人間というのは、昔から、世界のどこであっても、様々な物語を紡いで、営々と伝承してきたのだよなあ。


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