97年から書き続けたweb日記を、このたびブログに移行。
無期懲役の仮釈放制度
「無期懲役:服役30年で仮釈放審理 来月から制度化」との記事が目に止まった。しかし、そもそも無期懲役は、10年経てば、仮釈放の審理ができるのではなかったか。30年の意味が分からんなあ。と思って記事を読んでみると、以下の通り書いてある。
仮釈放審理の大半は、刑務所長などの申し出に従って地方更生保護委員会が行うが、30年を超えた受刑者については、申し出がなくても審理することにした。

素直に読むと、悔悛の情や更生の態度が見られず、刑務所長から仮釈放の申し出がない受刑者も一律に、30年を機会に仮釈放するかどうか審査するということのように思われる。

しかし、最近、厳罰化が進んでいるといっても、無期懲役になるのは元来が相当な悪人。過失致死程度では到底無期にならない。無期が出るのは、だいたい、強姦殺人、強盗殺人、複数の殺人などの凶悪犯。こんな連中には、最初から人間としてのモラルが欠落して、まったく自分の罪を反省していないものが大勢いる。

刑務所に犯罪者を真人間に矯正する機能など無いのは、懲役経験のある人間の書いた数々の本読めば誰でも納得行くだろう。

もちろん、上記記事は、「全員30年で仮釈放」を意味しているのではないが、そもそも更生しているか、再犯可能性が無いかどうかを、キチンと判別できる能力が、地方更生保護委員会に本当にあるだろうか。あるいは、出所後の保護観察処分は、再犯を未然に防ぐ力を本当に持っているか。年数だけ経ったからと一律に仮釈放を審理して、もしも再犯するような受刑者を釈放してしまったら、あたら虎を世に放つ結果になるのでは。

「仮釈放制度の透明化を図る狙い」だそうだが、今の仮釈放制度そのものが不透明だと法務省が自分で認めたようなもので、これもなんとも釈然としないところ。

Wikipedia懲役項目を見ると、仮釈放までの期間が近年伸びていることが指摘されている。しかしこれは、要するに、昔はバカスカ仮釈放してたのだが、仮釈放された者の重大な再犯が社会的な問題となり、あわてて運用を強化して、仮釈放期限を長期化しているに過ぎない。

そもそもお役人のさじ加減で、仮釈放までの年数が増えたり減ったりしてよいものなのか。仮釈放の審理が有効なのかどうかに加えて、どうにも疑問に感じるところだ。
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