97年から書き続けたweb日記を、このたびブログに移行。
本当に確たる証拠があるのだろうか
朝にこちらのローカル局で30分だけ流れる日本語のFCIモーニングニュースを見ていたら、昨年5月、京都府舞鶴市で起こった女子高生小杉美穂さん殺害事件で、以前から捜査線上に浮かんでいた中勝美容疑者が、殺人・死体遺棄容疑で逮捕されたとのニュース。

確か、ずいぶん前にこの容疑者のゴミ屋敷が大々的に捜索されていたが、それから逮捕まで時間がかかったところを見ると、直接の確たる物証は出てないのではないか。自供もまだ取れてないとの報道。

代わりといってはなんだが、TVで触れられていたのは、この容疑者の過去の犯罪歴。36年前に内縁関係の女性とその兄の2名を刺殺して、十数年服役していたのだという。これは初耳。しかし、2名殺して10数年で娑婆に出てくるというのは、やはり昔の仮釈放は甘かったというか。

偏見といわれるかもしれないが、人を殺したことのある人間というのは、やはりどこかモラルのタガが外れている訳で、懲役に行ったといえ、そう簡単に更生するはずはない。日本の刑務所に、犯罪者を真人間に変えるような更生機能など、最初から無いのだから。

そうは思うけれども、だからといって、法的権力の執行機関まで、予断を持って捜査してよい訳ではない。捜査線上にこの容疑者が浮かび、前科があることを知った警察は、「やっぱりコイツだ」と喜んだと思うのだが、本当に公判を維持するに足る証拠が存在するのだろうか。

その昔、警視庁捜査一課勤務30年で、名刑事と言われた平塚八兵衛の最後の得意技は「鉄拳」。容疑者が否認を続けると、「お前以外に誰が犯人だと言うんだ!」と殴る蹴るの暴行を加えて吐かせたという。

まあ、これは、人権無視の「オイコラ警察」の遺風がまだ通用してた時代の話なのだが、戦後の有名な冤罪事件というのは、概して、捜査線上に浮かんだ容疑者に前科があったり、奇行があり、これに喜びすぎた警察が勇み足で捕まえ、無理やり起訴に持っていった事例が多いのだよなあ。

この容疑者も前科者で、確かに見てくれは怪しいし、奇行もある。犯罪体質の男なのだろうとは思うけれども、本当に有罪判決まで持ち込める証拠が挙がってるのだろうか。裁判員制度導入前の逮捕を警察が急いだという報道もちょっと気になるところ。あの防犯カメラに移った映像も、誰が誰か到底判別できるような代物ではなかったと記憶してるのだが。

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