97年から書き続けたweb日記を、このたびブログに移行。
DAY 7:昼「しみづ」に夜「久」
今回の日本滞在中は、時差調整がうまくゆかず、連日5時半に目が覚める。

7日目のお昼に「しみづ」。

お酒を1本だけ頼んで、ツマミをちょっとだけ。あとは、見計らって握りを出してもらう。ツマミは3品。塩で食すタコ。カツオは脂の乗った腹の身だが、爽やかな脂が美味い。アワビは大きく切りつけて。このアワビは真空パックで持って帰りたいなあ。

ここよりお茶に切り替えて握りに。握りをテンポよく食すると、種による味の違いや、酢飯との相性がはっきりと現れて、これが面白い。

カレイ、キス、アオリイカ。白身とイカは、酢飯本来の味がよく分かる。マグロ、中トロになると、強い脂が酢飯に溶けて、噛み締める時に酢飯の味がもう一段変化するような印象。

車海老は実に立派なもの。この店独特の強い酢飯は、この種と合わさると種の甘味を増す効果があるような。分厚い身で脂の乗ったアジ、赤貝、トリ貝。どれも美味い。

小柱は普通にツマミでもらうより、軍艦で海苔と合わさった時のほうが風味が増して美味い気がする。 不思議なもんだなあ。

カスゴ、コハダは終盤に供される。他の種をあれこれ食してから、この店独特のコハダに到着すると、このコハダがいかに強く〆られているかに再度気付かされる。師匠店の「新橋鶴八」よりも更に強く、限界近くまで塩と酢で〆て水分を切られたコハダと合わさると、硬めに炊かれ、酢と塩の強いこの店の酢飯だが、その中に潜む乾いたような甘味のほうが引き立つ気さえする。

アナゴ2、カンピョウ巻、薄焼きの玉子でひと通り終了。久々にここの握りを堪能した。

夜は、2軒隣の「久」。

お酒は神亀純米吟醸。その後大七に切り替え。まずは、おきまりの5品が供される。

マスと野菜の煮浸しは、マスの濃厚な旨みが引き立つ。お造りは、カレイ、タコ、カツオ。カレイは軽い上質な脂と乾いた旨みがいかにも初夏の味。爽やかなカツオも「しみづ」と同様。

2品目は、白アスパラガス生ハム添え。白アスパラガスは、欧州に春を告げる風物詩。この日はオランダ産。かすかに芯を残して茹で上げた太い白アスパラガスは、野菜とは思えないような濃厚なアミノ酸系の旨みあり。土の滋養分が凝縮したような風味。次のお椀は、鱧とジュンサイの純和風。やはり、純和風になると、「笹田」には敵わないところあり。まあ、しかたないのだが。おきまり最後は薄切り和牛の柳川風。牛肉と牛蒡の風味がよく合う。

お昼に寿司をたくさん食べたので御飯はスキップしたが、この店の特色でもあるフライ系を追加。車海老、鱧、アジ。どれも、塩とタルタルソースで供される。

車海老は、「しみづ」で握りに供しても違和感ないような生きてるものをフライにする。素材が違うから、凡百の洋食系の店のフライとは一線を画する素晴らしいもの。天ぷら屋のように頭も揚げて供される。

鱧は天草産。鱧のフライは初めて食した気がする。白身魚のフライよりも更に繊細で、フックラした甘味がフライに凝縮。この店自家製の酢の効いたタルタルソースと実によく合う。

アジフライは定食屋の定番だが、これまた「しみづ」で寿司に使えるような種を揚げてる訳で、これもタルタルと塩で食すると実に美味い。寿司屋通いが続くとだんだん口が生の魚に飽きてくるが、たまにフライものを挟むと、これが実に美味いのであった。

神亀や大七の純米酒を3杯飲んで、全部で1万円ちょっとなのだから、値段も実にリーズナブル。隣にいた常連のオジサンは、大学の先生のようだったが、カウンタで一人で本を読みながら一杯。

さすがに「しみづ」で本読みながら食事はできないが、カジュアルな感じのこの店では、比較的違和感無いなあ。今度試してみるか(笑)


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