97年から書き続けたweb日記を、このたびブログに移行。
天使と悪魔
そうそう、すっかり忘れていたのだが、日本滞在中に、トム・ハンクス主演「天使と悪魔」を見たのだった。ダン・ブラウンの原作は、ずっと以前に読んでおり、過去日記に感想を書いた。時系列的には、「ダ・ヴィンチ・コード」よりも前の話なのだが、映画化の順番が前後してしまった格好。

セルンの加速器と反物質生成、世界創生の謎に迫る科学とバチカンの対立を描いて、(さほどの深みはないものの)まあ面白い原作だと思ったが、読んだ時には割と印象的に成立していると思った結末が、映画を見ていてサッパリ思い出せない(笑)。映画のラストは、どうも原作とはずいぶん違った気がする。

原作のストーリーもハッキリとは覚えてないので、映画の画面を虚心に見て、ストーリーを追っていたのだが、映画には必ず必要な説明的なショットの数々が、どうも、一拍遅れたり、見せなければならないものが綺麗に見えなかったりして、随所で腑に落ちず、なんだかフラストレーションを感じた。監督があえてそう撮ってるのか、あるいは映像に対する趣味の範疇の問題なのかもしれないが。

「ダ・ヴィンチ・コード」は、欧州の名所を巡る、ある意味、駆け足の観光案内のような映画であったが、この「天使と悪魔」は、舞台がローマに限定されてるにせよ、その狭い舞台を、更に輪をかけて、やたらに走り回ってせわしない。これは、ある意味ローマ観光案内のような映画なのであるから、もう少し腰を据えて、ジックリ撮ってもよかったような気がするのだが。

原作そのものは、ハリウッドでの映画化に向いてたと思ったが、比較するなら、個人的には、「ダ・ヴィンチ・コード」のほうが映画としては成功していたように思う。ただ、バチカンの法王選出、コンクラーベの模様などは、(どこまで真実か知らないが)なかなか興味深い。

ところで、日本の本屋で、平積みになってる原作の文庫本を見てびっくり。昔は上下2巻だったのに、現在の販売は、上中下の3巻に。そんな大作でもないのに、わざわざ3分割するとは、売り上げを増やそうとする出版社の、足元を見た悪しき金儲け主義を感じるなあ。

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