97年から書き続けたweb日記を、このたびブログに移行。
ファイア・ファイターの引退
昨夜、よく行く日本食レストランのカウンタに座ってたら、時折会ったことのある、ガタイのよいアメリカ人が、斧の入った大きな額を持ってやってきた。

店の親父に嬉しそうに見せて話すには、彼は近隣の市に勤めるファイア・ファイター(消防士)で、30年務めてリタイア。土曜日に、市長も列席して160名ばかり集めたリタイアメント・パーティーがあったのだという。

カウンタ横に座ったので、あれこれ雑談。額に入った斧は、実際に使用するものの刃をクロームメッキして、2本をクロスした形で額に入れて飾ってある。本人の名前と勤続期間も額に記載が。まるで銀の斧のようで、立派なオブジェ。斧の柄は野球のバットと同じヒッコリーでできており、消防士にとっては、建物の中に入って行く時には、斧は必須のツールなんだと。

彼によると、消防士として30年勤続すると、サラリーの90%が終身支給されるのだとか。管理職クラスだと100%だという。長生きすればするほど貰う金額が多いんだ威張るのだが、しかし、凄い年金だよなあ。

しかし、彼によると、消防士の仕事に怪我や病気はつきもので、30年務めることができるものは、数えるほどしかいないのだと。

「特に火事場の煙が危ない、消防服にマスクはしてるのだが、煙にはどんな成分が入ってるか分からない。身体壊した仲間達は、多分煙に含まれる成分のせいじゃないかと思ってる」、とのことであった。

彼自身は高校を出て、すぐにファイア・ファイターになり、30年勤めて48歳で今回引退だと。警官ももちろんそうだが、消防士も他人のために命をかける過酷な仕事である。「Happy Retirement! 30年勤続は素晴らしい」と乾杯して祝福。

911の時も、エレベータが動かないビルで、駆けつけた消防士達は非常階段を登り、すでに30階か40階まで達していた。ビル内の人々の脱出を助けていたのだが、ビルの崩壊でビル内にいた消防士は全員亡くなったのだ。

昔、アメリカであった調査で、「もっとも尊敬する職業」に消防士が一位になってたのを見たことがあるが、確かにその通り。命の危険があっても他人のために火の中に入ってゆく、実に崇高な職業である。肉体的なトレーニングも必須で、彼自身も今でも警官志望の息子と一緒に走ったり、筋トレしたり、趣味のマーシャルアーツをあれこれ練習したりしてるのだと。テコンドーや柔道もやったことがあるというのでびっくり。

アメリカの消防士にまつわるあれこれや、映画「バックドラフト」の話など、寿司カウンタで。たまに知らないアメリカ人とあれこれ話すると、実に面白いなあ。
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