97年から書き続けたweb日記を、このたびブログに移行。
「放送禁止映像大全」
5月の日本旅行に持っていったバッグから、ポロリと「放送禁止映像大全」という文庫本が出てきた。日本で購入して、機内で途中まで読んで忘れてたんだなあ。

TVドラマやアニメで、撮影されたが、何らかの理由で放映されなかったもの。あるいは、いったん放送されたが、諸事情により再放送の時には封印された回。そんな「放送禁止映像」を解説したもの。

映画も扱ってはいるのだが、主流はTV。「放送禁止」というと、まるでなんだか「エロ系」のような印象を受けてしまうが、それはごくごく一部。大部分は、「差別表現」にかかわる自主規制。昔は平気だったが、時代が変わるにつれ、差別表現に関する自主規制がうるさくなり、再放送されなくなったTVドラマというのがずいぶんたくさんあるのだ。

松山容子主演の「めくらのお市」などは、確かに題名が、差別用語ど真ん中の剛速球でアウト。しかし、1970年代初頭には、TVでも新聞の番組欄でも平気で使われていた題名だったのだという。

「マグマ大使」の21話も、身体障害者の描写があってアウトとなり、再放送から外されたという話や、「ウルトラセブン」、「必殺仕掛人」、「パーマン」、「巨人の星」などのTV番組にも、それぞれ再放送の時にはカットされたエピソードや、吹き替えで台詞が修正された回などがあるというのも興味深い。

今でも、古い映画のTV放映などでは、「一部不適切な表現が含まれています」などとキャプション入ったりするが、まあ、時代と共に言葉の許容範囲が代わってゆくという証明でもある。

差別表現以外では、スポンサーからの不評。やはり金出すものは強し。もうひとつ多いのは、出演者の不祥事でお蔵入りになってしまうもの。これは今でも、事件があると、放送差し換えたり、実に頻繁にやっている。そういう意味では民放TVは、お茶の間に健全な娯楽を届けるという大義名分で、ずいぶん自主的な検閲を行っていることになる。

まあ、個人的には、事件を起した俳優が、ドラマに映っていても、別になんとも思わないが、ここぞどばかりTV局に電話かけて抗議するような、ヒマな「正義の人」がきっと世の中には大勢いるのだろう。

余談ながら、昔のアニメ「エイトマン」は、主題歌歌ってた克美しげるが、愛人を殺害するという事件を起したため、TVでの再放送が無くなったと聞いたことがあるのだが、この本では取り上げられていなかったようだ。実際のところはどうだったのだろうか。

カバーの紹介にある、著者、天野ミチヒロの肩書きは、UMA(未確認生物)評論家という奇妙なもの。これが本業で食べてゆけるのだろうか。それにしても、昔のテレビドラマ、アニメ、劇場映画と、よくもこれだけ調べ上げたものである。ヒマといえばヒマだが、偉いといえば偉い(笑)
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2009/08/15(土) 03:07:13 | 巨人の星4 青春群像編