97年から書き続けたweb日記を、このたびブログに移行。
「なんちゃって系」ジャパニーズ・レストラン
アパートメントから車で5分のところに、日本人経営の日本食レストランがあり、週に2~3回、会社帰りにフラリと寄って、カウンタで一杯飲みながら、親父とあれこれしゃべったりするのが慣わしだった。

しかし、先週の火曜日から店がずっと閉まったまま。土曜日に電話してみると、電話が既にDisconnectされている。そういえば店のWeb Pageがあったなと思ってアクセスしてみると、「閉店しました」と店主からのメッセージが。これにはビックリ。

経済危機以来、アメリカ人の客足が落ち、売り上げがずいぶん減ったとは聞いていたが、店を閉めるとまでは聞いてなかった。つい先々週の土曜日に立ち寄った時は、普段とまったく様子は変わってなかったのだが。

ウエスト・ベイならいざしらず、イースト・ベイのこのあたりでは、日本人が少なく、客単価の低いアメリカ人が主な顧客。寿司種を含む日本食材に関しては、あまり誉められたものではなかったが、店の親父は修行積んだ職人で、立ち寄るたびに、何も言わずとも、メニューにないおまかせ料理を、あれこれ工夫して作ってくれ、実にお世話になっていたのだが。店閉めるなら、一言くらい事前に教えてくれればよかったのになあ。

まあ、昼も夜も、確かにお客が少なかった。この界隈には、韓国人が経営する「なんちゃって系」ジャパニーズ・レストランが何軒かあるのだが、むしろそちらのほうが、アメリカ人で大繁盛している。これまたなんだか皮肉な話。

韓国人の経営するジャパニーズ・レストランは、「Sushi」と名乗ってるものの、ほとんどが、カリフォルニア・ロールやらスパイシー・ロールなどの巻物中心。アメリカ人は海苔の色が見えないよう、内側に巻き込んだ「逆巻」を好む。アペタイザーは、枝豆、ギョーザ、揚げ出し豆腐など。メインは各種寿司ロールに、チキンテリヤキ、ビーフテリヤキ、天ぷら、トンカツ。

どの店も、メニューが版で押したように同じなのは、おそらく、アメリカで、日本食レストラン向け食材を卸す韓国系業者(ややこしいな(笑))があって、そこから材料一式を仕入れれば、すぐに開店できるようになってるのだろう。

親子丼や鍋焼きうどんにズッキーニの輪切りが入ってるなど、食材の選択も若干日本と違うのだが、味付けも、妙に甘かったり水っぽかったり、まことに感心しない。まあ、厨房内で作ってるのはだいたいメキシカン。日本人が仕込んだメキシカンならまだしも、見よう見真似の韓国人が、メキシカンに日本食の味付けを教えるのであるから、はっきり言って期待するほうが間違いなのだが。

しかし、そんな韓国人経営の「なんちゃって系」ジャパニーズが、今日もアメリカ人の客で一杯なのだから、日本人としてはどうにも納得行かないが、それが事実なのである。

以前読んだ「スシ・エコノミー」にも書かれていたのだが、「なんちゃって系」ジャパニーズは、そもそも日本食を出す場所というより、「Sushi」というアメリカ発の食べ物を、韓国人が提供するレストランだと考えたほうがよいのかもしれない。

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