97年から書き続けたweb日記を、このたびブログに移行。
日本滞在寿司日記 Day2 「しみづ」
東京のよいところは公共交通機関が発達して、車運転する必要がないところ。いくら飲んでも帰りの運転の心配が無いから酒が進む。毎日、なんだかんだで飲んでると、更新がサッパリ追いつかない(笑)

日本滞在2日目の夜は、いつもの「しみづ」。定刻に到着するとちょうど清水親方が暖簾を出しているところ。前回帰国したのは5月でまだ旧店舗。新店は工事中で、カウンタもまだ設置してなかった。今回が新店舗初訪問ということになる。久しぶりにお会いする最多来店記録氏も、ちょうど同じ時間のスタート。久々に再会のご挨拶など。

新店舗の席数は同じだが、若干店が広くなり席間が広がっている。つけ場も広くなり、壁にかかった昔の種札がなんだか遠くに見える。前回の店は位置を代えるのも大変な感じだったから、仕事は格段にやりやすくなっただろう。椅子は色々検討したのだが、前と同じ形の背もたれない丸椅子にして、高さを変えたのだと清水親方。

間接照明を上手く使った店内は、実に上品かつ高級感あふれる内装に仕上がっている。つけ台のヒノキ一枚板は、週一回、サラダ油で拭いて手入れするというが、魚の脂も染みこんで、だんだんと色が濃く変わってきている。以前のような皿ではなく、このつけ台に刺身も握りも直接置かれる。しかし、ガリはつけ台には置かれず、別皿で供されるのが「新橋鶴八」とは違うところか。

常温でお酒もらって、いつも通りつまみから始めてもらう。まだ時間早く、他のお客さんがいないので、最多来店記録氏や親方とあれこれ雑談しながら。来店記録氏は、前回お会いした5月の段階で、訪問100回を超えており、今年は大記録更新が期待されたのだが、途中でしばらく謹慎してたので、本年度の記録更新は不可能だとのこと。「それでも、もう180回ですよ」と清水親方が感嘆。まあ、どの客よりも多いのは間違いない。

お通しはきぬかつぎ。まず最初に供されるのはヒラメ。旨みある上品な脂。タコはいつもながら実に香り高い。サヨリは細切りにして、生姜醤油を合えて小鉢で。

九州唐津の牡蠣。昔は大ぶりな牡蠣の煮浸しを出してたこともあったが、この牡蠣は小粒で厚みのあるもの。ちょうどアメリカのクマモト・オイスターのごとく、ミルキーで甘味がある。

鯖はいつも通り、生と皮目を焼き霜にしたものと両方を。カスゴは軽く塩をして炙って供する。最多来店記録氏によると、これが今年のつまみの大ヒットとのこと。フミちゃんが作るコハダ木の葉作りのつまみも、前よりずっと美味くなったと誉める。私は、原則、コハダはつまみで貰わないので試せずに残念。

そういえば、お弟子さんはもう一人居たんじゃなかったっけと聞くと、清水親方は苦笑いして、「そんなのいましたっけ」と。歴代で一番ひどかったので、クビにしたのとのこと。そういえば、昔、髪切れといったら辞めたという弟子もいたよなあ。まあ、人間色々である。

白子ポン酢は、ねっとりと甘い。冬場はやはり暖かいものが必要と入れてるとのこと。青柳と小柱は北海道産。赤貝はヒモと共に。心地よい磯の香り。ウニとイクラはちょこに盛って。ブリのヅケを軽く炙ったものでつまみ終了。

このあたりでお茶に切り替えて握りに。

まず赤身。渋みや酸味がここの力強い酢飯によく合う。ここでカンパチが1貫。ブリよりも大きな天然物を、十分熟成させて出すとのこと。脂が乗っているのだが、嫌な香りはひとつもなく、ただ口中で旨みが酢飯に溶けこむ。これは素晴らしかった。ここでカンパチ食したのは初めてかもしれない。種札は以前からあったのだが、使ったのはごく最近とのこと。

その次は中トロ、大トロと。いつもながら酢飯との相性よく素晴らしい。コハダもこの店独特のかなり強く〆たもの。酢飯同様、この〆に一度慣れるとクセになる。アナゴは塩とツメと1貫づつ。最後はいつもの通りカンピョウ巻で〆。いつもの物がいつものように美味い至福。しかし、それだけではない。それに加えて、いつも新しい工夫が随所に。

満ち足りたホロ酔い加減で店を出る。新しい店が出来るたび、慌てて次々と追いかけてゆくより、馴染みに通い続けたほうがずっとよいよなあ、といつも感じる瞬間だ。
関連記事
スポンサーサイト
コメント
この記事へのコメント
コメントを投稿する
URL:
Comment:
Pass:
秘密: 管理者にだけ表示を許可する
 
トラックバック
この記事のトラックバックURL
この記事へのトラックバック