97年から書き続けたweb日記を、このたびブログに移行。
「District 9」 ディストリクト9
日本行きのUA機内で見た映画「District 9」がなかなか面白かったので、Amazon.comにDVDを発注。もう一度見直した。

district9.jpg

南アフリカの首都、ヨハネスブルグの上空に、突然巨大なUFOが出現する。しかし、何のコンタクトもなかったため、人類側からUFOに乗り込んで見ると、船内には昆虫型のエイリアンが多数、半死半生で生延びていた。このUFOを操縦できる様子もない彼らは、このUFOの所有者なのか、あるいは単なる積荷の奴隷なのか。

人道的見地から、百万人以上のエイリアンを難民として地上に受け入れ、「District9」と呼ぶ地区に隔離したが、あっという間に彼らの居住地区はスラム化する。その後20数年が経ち、District9には犯罪が蔓延し、エイリアンと人間との軋轢は更に増大。住民達の反対により、エイリアン達は、更に郊外の「District 10」と呼ばれる地区に強制移住させられることとなる。

この移住実施の責任者に任命された男は、エイリアン居住区で奇妙なボトルを見つけ、その中身を浴びたため、人体が次第にエイリアンのDNAに汚染されてゆく。研究対象として彼を捕獲しようとする組織と彼の奇妙な逃亡。

エイリアンは侵略してくる訳ではなく、地球に来た時は難民であって、人間と軋轢を起すという、なかなか奇妙な世界観。スラム化した居住区で悲惨な生活をする昆虫型エイリアンという想定には、南アのかつての人種隔離政策が投影されているのだろうが、社会性を持ったメッセージは希薄だ。

製作総指揮は、「ロード・オヴ・ザ・リング」のピーター・ジャクソン。監督は南アフリカ出身のニール・ブロンカンプ。

演出で独特なのは、冒頭から、過去に起こった奇妙な事件を、関係者が振り返るという構成になっており、手持ちキャメラや、モニター・キャメラを多用したドキュメンタリー・タッチの映像が多用されていること。ちょうど「ブレア・ウィッチ」や「クローバー・フィールド」を思わせる、実に奇妙なSFに仕上がっている。

CGによるエイリアンの造形もよく出来ているが、後半部分の凄まじいバトル・シーンが、また圧巻。ただ、エイリアンの兵器により、次々人間の身体が消し飛ぶなど、グロテスクな描写が多々あり、スプラッターに嫌悪を覚える人には向いていない。キャメラに血糊がべったりつくショットなど、バトル・シーンでもドキュメンタリー風の描写に小技が効いているのだが。

エイリアンが難民としてスラムに住むという独特の世界観の元で描かれた、一種のカルトSF。アメリカではかなりヒットしたようだが、なかなか面白かった。日本公開は今春と聞くが、好きな人には受けるのではないだろうか。



関連記事
スポンサーサイト
コメント
この記事へのコメント
うーむ。。。
面白そうだけど,スプラッターは苦手だなぁ。
2010/01/09(土) 23:04:11 | URL | Jack #3v1sqfKU[ 編集]
結構、血煙が上がりますね。アメリカでもR指定でした。
2010/01/10(日) 07:27:01 | URL | Y. Horiucci #-[ 編集]
コメントを投稿する
URL:
Comment:
Pass:
秘密: 管理者にだけ表示を許可する
 
トラックバック
この記事のトラックバックURL
この記事へのトラックバック